健康

少食の価値

■少食は人生を変える

 

古来より少食を尊ぶ声は少なくなかった。

「断食すると頭が良くなる」
「人の病気は過食からくる。なるべく少なく食べよ。しからば、汝の体も丈夫になり、精神も立派になって、病の神も汝をどうすることもできなくなる」(ヒポクラテス)

「1日3食のうち、2食は自分のため、1食は医者のため」(ドイツのことわざ)

「人間は食べる量の4分の1で生きていて、あとの4分の3は医者が食べている」(古代エジプトの言葉)

ルイジ・コステロの「無病法」や水野南北の「少食開運論」に代表されているが、少食には痩せること以外にもさまざまな効用がある。具体例を挙げていこう。

 

①寿命が伸びる

ラットを使った実験では、カロリー摂取量を減らしたものと好きに餌を食べさせた方とでは、カロリー制限をした方が30%も寿命が伸びたという結果が出ている。これはアンチエイジングに関するサーチュイン遺伝子が働くためと考えられている。

そもそも古来より少食の禅僧などは長寿であり、暴飲暴食をしている庶民の方が早逝することからも少食の価値はわかるはずだ。

 

②集中力が上がる

食事は消化活動にエネルギーを要する。食事をすれば内臓が作動して全身に栄養素を運ぼうとするからだ。この一大作業を繰り返していれば、脳内の血液は内臓に回ってしまう。
逆に食事を少なくすればその分のエネルギーを脳に回し、集中して作業を行うことができるようになる。少食であるほど人生全般を効率的に処理することができるようになる。

 

③直観が冴える

人間の身体は食材でできており、余分な食材は脂肪となる。このような濁った負債を減らしてゆくことにつながる。身体と心は一体であり、負債が減って純粋で良質なものが身体を構築してゆくのだから、精神も自ずと澄んでゆく。

直観というものは理屈を越えたもので、意図せずに願望を達成できたり、スムーズに物事が進んだりする行為を選べるようになる。水野南北のいう「運が良くなる」という考えにも一理通じるところがあるだろう。

 

④精神状態が安定する

少食は心を安定させる。「空腹になるとイライラする」というのは血糖値が上がる食物、具体的には糖質を多く含む炭水化物を多量に摂取しているためだ。血糖値が安定しているのであれば、少食にしても「満腹ではないが、空腹でもない」という状態を維持し続けることができる。

また、腸はセロトニンを作り出す。セロトニンは心を穏やかに安定させる「幸福ホルモン」である。食事は腸を通過して排泄物となるが、排泄物が減り、体内から悪玉菌が減れば腸内は安定してセロトニンを大量に作り出すことができる。このため、いつも良い気分でいることができる。

 

⑤人格が練られる

食事は3大欲求である「食欲」に直結している。この強い欲を抑えることができるということは、尊い精神状態を作り上げることにつながる。

食事のマナーは人を見る上で参考になるが、目の前の食事をがまんできないような者は相応の人間性であるということだ。大食い自慢や暴飲暴食、また食材に気をつけない者などの人間性は推して知るべしだろう。

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