自己改善

さらりと生きる-『貴人』を目指す

苦しみから脱却し、同じ苦しみを繰り返さない。これが『自己改善』のテーマです。では、この自己改善を進めてゆくとどのような人間になれるのでしょうか。

 

■貴人の由来は禅語から

 

当サイトでは自己改善の果てにたどり着く、限りなく苦しみの少ない境地を『貴人』と表現しています。貴人の由来は、禅語の『無事是貴人』から来ています。無事とは何事もなく平穏な日々と捉えがちですが、語彙(ごい)を知る限りはむしろ、起きた出来事に振り回されるのではなく、今この瞬間を真剣に生きてゆくという風に捉えた方が良いでしょう。

 

悩み・苦しみ・悲しみなど、私たちは生きる上で必ず負の感情に遭遇します。そしていつも負の感情に引きずられ、長い歳月を苦しみの海に呑まれるはめになります。苦しみの感情を完全になくすのは至難の業かもしれません。ただ、苦しみに呑まれる期間を限りなく短くし、また起こる事態もなるべく減らしてゆくことはできます。

 

たとえば人間関係で繰り返し悩みが生じるという場合、それは環境よりもむしろ本人の心や思考のくせが原因である可能性が高いでしょう。この場合は自己を見つめ直し、その原因を改善すれば自ずと問題は消えてゆきます。

 

一方、天災のような不測の事態にも私たちは遭遇します。これは回避しようのないものです。しかし、よしんばそのような事態に遭遇しても、自己改善を繰り返してゆけば、不意の出来事に一瞬ぼう然としてもすぐに気持ちを切り替え、絶望や悲嘆に心を席巻されることなく“さらり”と感情を受け流し、希望をもってその場を改善する取り組みに着手できるようになります。

 

■自己改善-貴人を目指し、幸福へと至る

 

それでは貴人を目指すことで具体的にどのようなメリットがあるでしょうか。人によって求めるものはさまざまでしょうが、以下に一例を記載いたします。

 

①平穏が得られる

人との諍(いさか)いは苦しみの元です。しかし一度苦しみから脱却を果たし、その原因を探り当てたのであれば、次に同じような事態に遭遇しても「あのときはこうだった。だったらこうしよう」と過去の思考や行動を冷静に見つめ、過去とは違った方法で相手に接することができます。

 

また、苦しむ結果になりそうな事態に遭遇しても、過去の経験から危機を事前に察知できるようになるため、人間関係でたとえれば、危ない相手から距離を置いたり、また接点を必要最小限に留めることもできるようになります。苦しみが起こる前に事態を回避できるようになるのです。

 

なお、よしんば相手が理不尽に迫ってきて事態を回避できなかった場合でも、相手と同じ感情に呑まれるのではなく、必要であれば弁護士を立てたり、上司に相談したりと淡々と理性的に問題を処理することができます

 

加えて相手の一方的な言い分や中傷に遭っても、いつまでもそれに拘泥することがなくなります。「それは相手の問題」として一瞬で受け流し、穏やかな気持ちで自分の人生を主体的に送ることができるようになるのです。

 

②気品と礼儀が身につく

自己改善を繰り返してゆけば、そもそも問題が起こりそうな場所や人に近づきにくくなります。たとえば盛り場のようなお互いに感情が荒ぶりやすい場所などはそもそも近づくことがなくなるでしょう。また、苦しむことが少なくなる分、困っている人や悩んでいる人がいれば、相手の細やかな感情のひだまでも感じられるようになります。そうなると周囲で苦しんでいる人にも自然と思いやり深く、丁寧な態度で接することができるようになります

 

人間関係で苦しみを呼び起こさない態度も考えるようになります。温厚で思慮深く、言葉遣いも態度も穏やかになります。それは言い換えれば気品に溢れ、礼儀正しく、謙虚で人から愛される性格になるということです。

 

③社会的な価値が高まる

苦しみからの脱却は自分で果たすものです。いかなる苦しみ・悲しみ・悩みであれ、その感情は他ならぬ自分自身のものだからです。他人への依存心や責任転嫁をいくらしたところで、状況は良くなるどころか悪くなる一方でしょう。それに気づいたとき、人は自分の苦しみを解決できるのは自分だけであることをようやく悟ります。

 

苦しみの解決のために求められるものとは①行動力、②継続力です。この2点は人が社会で活躍するために最も必要なものです。行動と継続によって内面を改善してゆき、足りない部分を補ってゆけば、やがて自分なりの社会との居心地の良い接点を作り出すことができるようになるでしょう。

 

加えて理不尽で苦しみの多い職場ではなく、充実感を得られる整った環境を自分で選び取る力も養われるのですから、当然、社会で活躍できるようになります。さらに他人に対して傲慢に振る舞ったり、見栄を張ったりすることもなくなるため、社会的な価値の高まりはもとより、金銭的にもうるおいを知ることになるでしょう。

 

④幸福感に満たされる

自己改善は堕落から離れることでもあります。日々の生活を充実させる上で規則正しい生活や食事、清潔な環境を手に入れるように尽力するようになるでしょう。

 

また、精神と身体は一つのものです。たとえば“うつ”で苦しんでいるのであれば、医学的な見地から、生活リズムに併せて日光浴や腸内環境の改善などを採り入れることで、うつの改善となり、また幸福感の源となるセロトニンというホルモンを得ることができます。

 

加えて精神状態の改善のため、マインドフルネスの実践に習熟すると、対象を必要としない大きな幸福感に心が満たされるようになります。

 

⑤人生に納得する

生きる意味は、古来から多くの哲学者が取り組んできたテーマです。しかしその答えは一人ひとりによって異なります。ただ、いずれにせよ自己改善を行うにあたり、人は「どう生きるのか」について真剣に考えるようになります

 

そして自分なりに解決策を模索し、それに対して取り組んでゆくようになるでしょう。もしそこに不満があれば、さらなる解決策を探し、自分が、自分の人生に納得がゆくまで高みを目指してゆくことができるようになります。

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