人間関係-苦の原因を探る苦しみの原因を探る

あなたを苦しめる人に近寄らない

■あなたを苦しめる人はどこにでもいる

 

 

私たちがごく普通の日常を送る中で「一見すると普通だけど、どこか妙な人」に出くわすことがあります。職場や学生時代を思い出してみると心当たりがある人も多いでしょう。

世の中には普通に社会に溶け込んでいる一方で、一度関わると平然とうそを重ねてきたり、人の努力や手柄を平然と横取りしたり、またときには人を苦しませて楽しむような人間に出遭うことがあります。

 

心理学の世界では「大多数とは違う人との接し方をすることで、当人が苦しんだり、周囲を苦しませたりする人」のことをパーソナリティ障害と名づけています。

 

パーソナリティ障害の人は社会のどこにでも存在しています。しかし定義が曖昧な面や治療を受けていないために総数がつかみにくい面も多く、おおよそ5~20人に1人程度と言われています。いずれにしても、彼らは道を歩けば絶えずすれ違う程度に存在していると思った方が良いでしょう。

彼らのうちで自分に自覚があり、現在心療内科などに罹っている人であれば次第に改善するでしょうし、治療を受けていない人の中にも芸能人や芸術家、著名人などもたくさん存在しています。

 

しかし、その一方でこれらのパーソナリティ障害の中にはときに他人を苦しめる可能性がある症状も存在しています。

 

この傾向が顕著なものには、

①自己愛性パーソナリティ障害、②境界性人格障害、③反社会性人格障害(サイコパス)

の3点が挙げられます。

 

これらについては別項でそれぞれ詳説しますが、上記に該当するような人と関わって苦しんでいるのであれば、まずそれが「精神医学としてこのような症状な人なんだ」と知っておくことが先決です。

 

■違和感を大事にする

 

「どうしてこんなひどいことをするのだろう」と言うような人が世の中には存在しています。そのような人たちは出会った当初は魅力的だったり、親切そうだったり、頭の回転が早かったりします。

しかし一見すると人を惹きつけるような彼らであっても、少し親しくなるや、ある瞬間に豹変します。こちらをめちゃくちゃに振り回したり、絶えずうそをついたり、物心いずれか、あるいは両方を搾取して平然としていたりを繰り返します。

 

このような人たちは自分を取り繕うのがとても上手です。しかし人間は本心で人に優しく接しない限り、小さくてもどこかに違和感が出てきます。つまり、人に優しく接するのではなく、相手をうまくコントロールしようという本心が出てくるのです。

 

これが自己愛性パーソナリティ障害の場合であれば、ときに“爬虫類のような目つき”と呼ばれることがあります。その理由は彼らは爬虫類的な原初の本能をつかさどる脳幹で物事を考えやすく、そして目は唯一外に出ている脳の一部であるからという意見があります。
(『自己愛性人格障害解説ガイド』より)

 

上記は一例ですが、あなたを苦しめる可能性のある人間であるか否かに気づくには“ほんのささいな違和感”の積み重ねに気づくことが大事です。本心でなかったり、もしくは良からぬ考えを企んでいれば、たとえばLINEやメールのやり取り、何気ない会話や行動の端々などに現れてきます。

 

それでも生きていく上で不明な相手に関わることは少なくないでしょう。そのようなときのポイントとしては『浅く失敗する』を心がけることです。人間は誰しも失敗します。失敗は気分が良いことではないですが、その中でも人生に大きく亀裂が入るような失敗もあれば、舌を出して笑い話にして終わりにする程度の失敗もあります。

 

危険な相手かどうかを見定める際には、まずは軽く接触して様子を見るようにしてみましょう。

なぜなら、上記に述べたようなパーソナリティ障害を抱えている人の中には、親しくなった、もしくは実際にはそうではないにも関わらず、裏切られたと相手が感じた際には急激に人格が豹変することがあるためです。

本来であれば、このような事態に遭遇する前に相手を避けるのが一番ですが、違和感になかなか気づくことができず、しばらく関わった後、あるとき相手が明確におかしい行動を取り始めたとしても、そこまでの接触が深くなければ、すぐに相手から距離を取れるはずです。傷もほんのささいなもので済むでしょう。

 

いずれにせよ、パートナーや近親者であれば話は別ですが、そもそもが他人であり、かつ小さくとも危うい違和感を感じたのであれば、まずそのような人にはお互いのためになるべく関わらないようにすることが苦しみを減らす術だといえます。

 

このような人を含め、苦を大きくしないための関わり方についてもまた別個記載します。

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